スペアの狙い方:押さえておきたい角度

スペアをより安定して取る方法:ピンの位置、3-6-9システム、10番ピンと7番ピンをクロスレーンで狙う角度、スペア用のプラスチックボール、そしてシンプルな投球前のルーティンを解説します。

Giampiero Sirianni
レーン上に1本だけ立つ使い込まれたピン

スペアを取るカギは角度です。残ったピンはそれぞれピンデッキ上の決まった位置に立っており、どのラインを選ぶかで、ミスの許容範囲が決まります。このガイドでは、スペアを狙うときに重要な角度を解説します。ピンの番号、3-6-9システムでの足の位置の移し方、コーナーピンをクロスレーンで狙う方法、そして多くのボウラーがスペア専用のボールを使う理由をご紹介します。

スペアがスコアを左右する理由

スペアは10ピンに次の1投で倒したピン数が加算されます。オープンフレームは倒したピン数だけです。つまり、スペアを取るたびにスコアにボーナスが加わり、取りこぼすたびにそのボーナスを失います。ストライク率が変わらなくても、スペアを安定して取ることは、アベレージを上げる確実な方法の一つです。

ピンの位置を知る

ピンは手前から奥へ、左から右へ、1から10まで番号が付いています。

  • 1列目:1番ピン(ヘッドピン)
  • 2列目:2番ピン(左)と3番ピン(右)
  • 3列目:4番ピン(左)、5番ピン(中央)、6番ピン(右)
  • 4列目:7番ピン(左コーナー)、8番ピン、9番ピン、10番ピン(右コーナー)

どのスペアでも、まず確認するのは残ったピンの位置です。ピンデッキの左側か、中央か、右側か。それによって、立ち位置をどちらへ移すか、どれだけ角度をつけるかが決まります。

3-6-9システムで考えるスペアの角度

3-6-9システムは、スペアの角度を決めるためのシンプルな目安です。ストライクを狙うときのターゲットはそのままにして、アプローチ上の足の位置だけを、ピンと反対の方向へ移します。同じターゲットの上を別のボードから転がすことで、ボールはレーンを違う角度で横切ります。

右投げのボウラーが、ピンデッキ左側のピンを狙うときの基本の移動幅は次のとおりです。

  • 2番ピン:右へ3枚
  • 4番ピン:右へ6枚
  • 7番ピン:右へ9枚

5番ピンや8番ピンなど中央付近のピンは、たいていストライクのラインに近いまま、小さな調整で取ります。右側のピンの場合は、逆に左へ移動します。ピンが右にあるほど、レーンを横切る角度は大きくなります。そのため、多くのボウラーは3番、6番、10番ピンには、決まった枚数ではなく、クロスレーン用の別のラインを使います。

数字はあくまで出発点と考えてください。ボールのスピード、使うボール、レーンコンディションによって、ボールが実際に進む位置は変わります。システムの詳しい手順は3-6-9スペアシステムで、ボードやスパットの数え方は狙い方のガイドで解説しています。

左投げの方へ

左投げの方は、システムを左右反転して使います。左側のピンには左へ、右側のピンには右へ移動します。数字は同じです。

クロスレーンで取るスペア:コーナーピン

多くのボウラーにとって、1本だけ残るピンの中でいちばん難しいのは、投げる手と反対側のコーナーピンです。右投げなら10番ピン、左投げなら7番ピンです。ボールはレーンを斜めに横切り、ガターの近くでピンに届くため、ミスの許容範囲はわずかです。

ガター脇のレーン端に残った1本のピンに当たるボウリングボール
コーナーピンはレーンの端に立っているため、正確な角度が求められます。

右投げの10番ピン

  1. アプローチの左側からスタートします。一般的な目安は、スライドする足を右から数えて35枚目のボード付近に置くことです。
  2. レーン上にターゲットを決めます。たとえば3番目と4番目のスパットの間を選び、そこから目を離さないようにします。
  3. 体をラインに合わせます。肩、腰、足が狙う軌道の方向を向くようにします。
  4. そのラインに沿ってまっすぐ歩きます。アプローチの中央へ流れないように注意します。
  5. できるだけ曲がらないボールを投げ、ターゲットに向かってフォロースルーします。

詳しいルーティンは10番ピンのスペアを取る方法で解説しています。

左投げの7番ピン

左投げの方は、同じ方法を左右反転して使います。アプローチの右側からスタートし、ボードとスパットを左から数え、左コーナーへ向かうまっすぐなラインに体を合わせ、できるだけまっすぐ転がるボールを使います。

クロスレーンでよくあるミス

  • 曲がりすぎ:回転を十分にかけたストライクボールは、コーナーピンから離れるように曲がることがあります。
  • 体が流れる:アプローチの中央へ向かって歩くと、角度が小さくなります。
  • 腕の振りが弱まる:ためらいながらゆっくり振ると、ボールのスピードが変わり、想定と違う動きになります。
  • スタート位置が毎回違う:決まったスタートボードがなければ、再現できるラインは作れません。

スペア用のプラスチックボール

リアクティブのストライクボールは、曲がるように作られています。クロスレーンのスペアでは、その曲がりが不利に働きます。ポリエステル(プラスチック)カバーのスペアボールは、レーン表面やオイルパターンへの反応がはるかに小さいため、狙ったラインに近い軌道で転がります。

  • よりまっすぐな軌道:レーン上のオイルが変化しても、曲がりはわずかです。
  • 狙いやすさ:ボールがどれだけ曲がるかを計算せずに、ピンへのラインを狙えます。

右投げの2番、4番、7番ピンのように、ストライクボールの曲がる側にあるピンには、ラインを調整してストライクボールで狙うボウラーも多くいます。クロスレーンのスペアには、プラスチックボールのほうが予測しやすい選択です。2種類のボールの違いはリアクティブとポリエステルのボウリングボールの比較で解説しています。

スペアを狙うためのルーティン

  1. ピンを確認する:どのピンが残っているかを確かめます。
  2. 移動幅を決める:3-6-9システムやクロスレーンの目安をもとに、スタートボードを決めます。
  3. ボールを選ぶ:クロスレーンのスペアにはプラスチックボールを、ストライクボールの曲がる側のスペアには、合っていればストライクボールを使います。
  4. 足の位置を決める:予定したボードに足を置き、スタート前に確認します。
  5. 迷わず投げる:ターゲットから目を離さず、フォロースルーします。

短く、毎回同じように繰り返せる投球前のルーティンは、結果ではなくターゲットに集中する助けになります。詳しくは集中力とメンタルゲームの記事をご覧ください。

スペアの練習方法

あえてスペアを残す

練習では、1投目をわざとポケットから外し、たとえば2番ピンや3番ピンを狙って、スペアが残るようにします。通常のゲームよりも、1ゲームあたりのスペアの練習回数がずっと多くなります。

コーナーピンの練習

ボウリング場の練習モードで可能なら、7番ピンと10番ピンを交互に狙います。スタートボード、ターゲット、ミスした方向をその都度記録します。

ピンデッキをひと回り

2番ピンから10番ピンまで、1本ずつ順番に狙っていきます。そうすることで、レーン上のすべての角度に慣れることができます。

安定したアプローチが安定したスペアにつながる

どのスペアの角度も、再現できるアプローチが前提です。最後の一歩、つまりファウルラインへのスライドも含まれます。スライドする足が投球ごとに違う位置で止まれば、ラインもそれに合わせて変わってしまいます。定期的に練習するようになったら自分のボウリングシューズを持つ意味がある理由の一つです。BOWLIOのボウリングシューズは、アッパーが本革で、両方の靴につま先からかかとまで一枚革のソールを備えているため、左投げ・右投げどちらのボウラーにも対応します。

黒のBOWLIO Neroボウリングシューズを履き、アプローチで投球動作に入るボウラーの後ろ姿
どのスペアの角度も、再現できるアプローチが土台になります。

最初のアプローチからレーンでのマナーまで、基本については初心者のためのボウリングガイドをご覧ください。

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