ボウリングのボールスピード:自分に合う速さの見つけ方と調整法
ボールスピードがフックと入射角にどう影響するか、どのスピードが自分の回転数に合うか、レーンコンディションに合わせてどう調整するかを解説します。ボールスピードを上げる、落とす、測るための簡単な方法も紹介します。
ボウリングのボールスピードが大切な理由
ボウリングのボールスピードは、ボールが曲がるための時間を左右します。ボールが速いほどレーン上にいる時間は短くなり、曲がりは小さくなります。遅いほど、早いタイミングで大きく曲がります。そのため、ボールスピードのコントロールは適切なボール選びと同じくらい重要です。同じボールでも、スピードが違えば反応は大きく変わります。

目指すのは、できるだけ強く投げることではありません。毎投同じスピードを再現し、ボールが毎回同じように反応することです。
ボウリングの適切なボールスピードとは
よく引用される目安は、全米ボウリング協会(USBC)のボールモーションに関する研究によるものです。リリース時に時速約21マイル(約34キロ)で、これはピン到達時の時速約17マイル(約27キロ)に相当します。この程度のスピードはプロボウラーに一般的なものです。レクリエーションで楽しむボウラーの多くは、もっと遅いスピードで投げています。
数値を比べるときは、どこで測ったものかを確認しましょう。ボールはレーンを進むうちに減速するため、リリース時のスピードはピン到達時よりはっきり速くなります。スコアリングシステムによっては、ファウルラインではなくレーンのもっと先で測ったスピードを表示するものもあります。自分の数値は、同じ方法で測った数値とだけ比べるようにしましょう。
スピードがフックに与える影響
- スピードが速い場合:ボールが曲がる時間が短くなります。スキッドが長くなって曲がり始めが遅れ、ピンへの入射角は浅くなります。
- スピードが遅い場合:ボールが曲がる時間が長くなります。早く曲がり始め、入射角は深くなります。
回転に対してスピードが速すぎると、ボールは曲がりきらないうちにピンに届きます。浅い角度で入って大きくはじかれ、10番ピン(右投げの場合)のようなコーナーピンが残りやすくなります。スピードが遅すぎると、ボールはピンに届く前にロールアウトし、途中でエネルギーを失います。
スピードと回転数を合わせる
スピードと回転数(1分間あたりの回転数)はセットで考えます。ボールがピンに届く直前に、曲がる動きから前転へと切り替わるとき、スピードと回転数が合っているとされます。このとき、ピンに最も多くのエネルギーが伝わります。
- スピード優位型:スピードが速く、回転数が比較的少ないタイプです。ボールの反応が遅く、ポケットに浅く入りがちです。
- 回転優位型:回転数が多く、スピードが比較的遅いタイプです。ボールの反応が早く、曲がりすぎたり、ピンの手前でエネルギーを失ったりすることがあります。
スピード優位型のボウラーは、早めに反応する強めのボールや、つや消しの表面を選ぶことが多くあります。回転優位型のボウラーは、反応が穏やかななめらかなボールを好む傾向があります。回転を増やす方法は、ガイドボウリングの回転数を上げる方法で解説しています。
レーンコンディションに合わせてスピードを調整する
レーンのオイルは摩擦を減らし、乾いた部分は摩擦を増やします。そのため、オイルパターンによってボールが曲がり始めるタイミングと曲がりの大きさが変わります。さまざまなパターンについては、ボウリングレーンのオイルパターンのガイドで詳しく解説しています。
- レーンが乾いていて、ボールが早く曲がりすぎる場合:スピードを少し上げると、ボールが曲がる時間が短くなります。
- オイルが多く、ボールの曲がりが遅すぎる、または小さすぎる場合:スピードを少し落とすと、ボールが曲がる時間が長くなります。
レーンはプレー中にも変化します。多くのボールが転がった場所ではオイルが取り除かれ、ボールは早く曲がるようになります。ボールがオイルを乾いたバックエンドに運ぶと、ボールは遅く曲がるようになります。スピードはこうした変化への対応策の一つで、立ち位置を変えたり、別のボールを使ったりする方法もあります。効果を見極められるよう、一度に変えるのは一つだけにしましょう。
スピードとリリース
リリースは回転軸を決め、ボールが摩擦をどう使うかを左右します。スピードとリリースはかみ合っていなければなりません。スピードを変える前に、リリースを安定して再現できるようにしておきましょう。さまざまなスタイルについては、ボウリングのリリーステクニックで解説しています。
ボールスピードを上げる方法
- 構えでボールを少し高く持つ。開始位置が高いほど振り子のスイングが長くなり、スピードが上がります。
- 腕を自由に振る。腕は振り子のように動きます。長くなめらかなバックスイングは、力まずにスピードを生み出します。
- 腕の力を抜く。腕やグリップに力が入ると、スイングが乱れます。
- 脚を使う。コントロールされた力強いアプローチが勢いを生み、それがリリースに伝わります。
ボールスピードを落とす方法
- 構えでボールを少し低く持つ。開始位置が低いほど、振り子のスイングは短くなります。
- バックスイングをコンパクトにする。力みのない範囲でスイングを短くすると、スピードは落ちます。
- テンポを落とす。落ち着いたアプローチは、落ち着いたスイングにつながります。
どちらに調整する場合も、力よりテンポとタイミングが大切です。ステップとスイングがどう連動するかは、ボウリングの4歩助走のガイドで紹介しています。
スピードを測る
多くのボウリング場では、スコアモニターにボールスピードが表示されます。表示されない場合は、ストップウォッチを使えます。ボールが手を離れた瞬間に仲間が計測を始め、ボールがピンに当たった瞬間に止めます。スピード換算表を使えば、時間をスピードに換算できます。
大切なのは安定性です。1ゲームを通してスピードがどれだけばらつくかを確認しましょう。一投ごとに大きく変わると、ボールの反応もそれに合わせて変わり、ラインの調整の効果を判断しにくくなります。
安定したスピードは安定したアプローチから
スピードを再現するには、最後の一歩まで含めてアプローチを再現できることが必要です。スライドする足が毎回違う位置で止まると、タイミングとスピードもそれに合わせて変わります。自分のシューズは毎回同じように滑るため、ここで役立ちます。BOWLIOのボウリングシューズは両方の靴に革製のスライドソールを備え、左投げ・右投げどちらのボウラーにも対応し、初心者からプロまでお使いいただけます。

まとめ
ボールスピードは、ボールが曲がるための時間を左右します。自分の回転数に合ったスピードを見つけて安定させ、レーンコンディションが変わったときには、スピードの小さな調整をいくつかある手段の一つとして使いましょう。