ボウリングボールの対称コアと非対称コアの違い

RG、ディファレンシャル、インターミディエイト・ディファレンシャルの意味、対称コアと非対称コアのレーン上での違い、どちらのコアがどんなボウラーに合うかを解説します。

Michael Spare
Symmetric and Asymmetric Bowling Ball Cores Explained

ボウリングボールの対称コアと非対称コアの要点

コア(ウエイトブロックとも呼ばれます)はボールの内部にあり、質量の分布を決めています。対称コアは、RGとディファレンシャルという2つの値で表されます。非対称コアには3つ目の値としてインターミディエイト・ディファレンシャルがあります。3つの軸すべてに沿って質量の分布が異なるためです。メーカーは一般に、対称ボールは摩擦に出合ったときの動きがよりスムーズで予測しやすく、非対称ボールはよりシャープで角度のある動きをすると説明しています。

ただし、コアはボールの一部にすぎません。レーン上での動きは、カバーストック、表面、ドリルレイアウト、ご自身のリリース、オイルパターンにも左右されます。以下では、コアの値とそれが示す内容を解説します。

RG:慣性半径

RGは、ボールの回転軸に対して質量がどのように分布しているかを表し、インチで示されます。RGが低いほど質量は中心に集まっており(センターヘビー)、ボールは回転が上がりやすく、早めにロール(転がり)の段階に入る傾向があります。RGが高いほど質量は外側に寄っており(カバーヘビー)、ボールは回転が上がりにくく、反応するまでに長く進む傾向があります。

ディファレンシャル:トラックフレアの潜在力

ディファレンシャルは、ボールの最大RGと最小RGの差です。これはボールのフレアの潜在力を示します。つまり、転がる間に回転軸が移動することで、オイルトラックがボールの表面をどれだけ移動できるか、乾いた新しい面がどれだけレーンに触れ続けるかということです。一般に、ディファレンシャルが大きいほどフレアの潜在力が大きく、鋭く曲がりやすいボールになり、小さいほど反応はコントロールしやすくなります。USBCの用具規定では、ディファレンシャルは0.060インチ以下と定められています。

ディファレンシャルが示すのは潜在力であり、曲がる量が保証されるわけではありません。そのうちどれだけを引き出せるかはドリルレイアウトとリリースで決まり、どれだけの摩擦が得られるかはカバーと表面で決まります。

インターミディエイト・ディファレンシャルとPSA

非対称コアでは、3つの主軸それぞれでRGが異なります。インターミディエイト・ディファレンシャル(マスバイアスとも呼ばれます)は、コアの非対称性の強さを表し、値が大きいほど非対称性がはっきりしています。非対称ボールには優先回転軸(PSA)、つまりマスバイアスの位置を示すマークがあり、ドリラーはレイアウトを決める際の追加の基準点として使います。そのぶん、レイアウトの選択肢が広がります。

対称コアでは、これらの軸のうち2つが等しいため、独立したPSAはありません。ボールの分類はメーカー自身が行い、値は特定の重さについてスペックシートで公表しています。軽いボールでは値が異なることがあるため、使う予定の重さのスペックで比べましょう。

どちらのコアが合う?

対称コア

メーカーは、対称ボールはよりスムーズで予測しやすい弧を描くと説明しています。スピードに対して回転数が多い(回転数優位の)ボウラーに勧められることが多く、すでに十分な回転を生み出しているため、コントロールしやすい反応が役立ちます。

非対称コア

非対称ボールは摩擦に対してよりシャープに反応し、はっきりと方向を変える傾向があります。回転数よりスピードが勝る(スピード優位の)ボウラーに勧められることが多く、ボールを曲げるための後押しが必要な場合に向いています。

これらは出発点であり、決まったルールではありません。強いカバーや粗い表面なら対称ボールでも早めにレーンをとらえることがあり、滑らかな表面なら非対称ボールの動きも穏やかになります。どのボールが合うかはオイルパターンにもよります。詳しくはレーンコンディションとオイルパターンの読み方をご覧ください。

ドリルで変わること

公表されている値は、ドリル前のボールのものです。ドリルによって質量が取り除かれ、完成したボールの動きが変わります。レイアウト、つまりボール表面のピン(マーク)に対して、また非対称ボールではPSAに対して穴をどこに配置するかによって、コアの潜在力がどれだけ発揮されるかが決まります。2020年8月1日以降、USBCのルールではバランスホールが認められていないため、反応はコア、カバー、レイアウトで決まります。

ボールを比べるための簡単なチェックリスト

  1. 同じ重さで比べる。RG、ディファレンシャル、インターミディエイト・ディファレンシャルは、ボールの重さによって変わることがあります。
  2. まずカバーと表面を見る。レーンとの接点をつくるのはこの2つで、コアよりも反応にはっきりと表れることがよくあります。
  3. コアの値はまとめて読む。RG、ディファレンシャル、インターミディエイト・ディファレンシャルはそれぞれ異なる側面を表しており、どれか1つだけで強さを評価できるものではありません。
  4. 自分のプレーを加味する。スピード、回転数、回転軸によって、プロショップが勧めるレイアウトが決まります。

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