ボウリングのピンの倒れ方が違う理由:ピンアクションを解説
ピンアクションの仕組み:ピンの番号、ストライクでボールが実際に触れる4本のピン、デフレクション、メッセンジャー、フラット10とリンギング10、そして残りピンに合わせた調整方法をご紹介します。
ボウリングのピンの倒れ方が違う理由
見た目にはポケットの同じ位置に入った2投でも、結果がまったく違うことがあります。一方はストライク、もう一方は10番ピンが1本だけ残る。その理由がピンアクションです。ボール自体が触れるピンはわずか数本で、残りはピン同士がぶつかり合って倒れます。この連鎖反応がどう進むかは、ボールがどこに、どの角度で、どれだけのエネルギーでピンに入るかによって決まります。この仕組みを理解すれば、残ったピンから何が起きたのかが読み取れるようになります。
ピンの番号
ピンアクションを読むには、ピンの番号を知っておく必要があります。10本のピンは4列に並び、レーンの奥を見たときに手前から奥へ、左から右へと番号が振られています。
- 1列目(手前):1番ピン(ヘッドピン)
- 2列目:2番ピン(左)と3番ピン(右)
- 3列目:4番ピン、5番ピン(中央)、6番ピン
- 4列目(奥):7番ピン(左隅)、8番ピン、9番ピン、10番ピン(右隅)
ピン同士の間隔は、中心から中心まで12インチ(30.48センチ)です。ポケットとは、右投げでは1番ピンと3番ピンの間、左投げでは1番ピンと2番ピンの間のことです。以下の例は右投げを前提に説明しています。左投げの方はすべて左右を反転してお読みください。
ピンアクションの物理
ボウリングボールの重さは最大16ポンド(7.26キロ)です。ピン1本の重さは3ポンド6オンスから3ポンド10オンス(約1.53〜1.64キロ)です。つまりボールはピンの数倍の重さがありますが、それでも自力で10本すべてを倒すことはできません。
理想的なポケットストライクでは、右投げのボールが触れるのは1番、3番、5番、9番の4本だけです。残りの6本はピンアクションによって倒れます。ヘッドピンが2番を倒し、2番が4番を、4番が7番を倒します。右側では3番が6番を、6番が10番を倒し、5番が8番を倒します。ボールが連鎖を始め、ピンがそれを完成させるのです。
デフレクションとドライブ
ボールはピンに当たるたびにエネルギーを失い、ラインから押し出されます。これをデフレクションと呼びます。その反対の性質、つまりボールがピンの間を通ってもラインを保つことは、ドライブと呼ばれることがよくあります。ボールのデフレクションが大きすぎると、5番ピンの横を通り過ぎるか、当たりが弱くなり、ピンが残ります。
ボールがラインを保つのに役立つ要素は次のとおりです。
- 入射角:ポケットへの角度が大きいほど、ピンがよく倒れます。USBCのピンキャリーに関する研究では、約6度の入射角が理想とされています。
- ボールの重さ:同じ研究では、重いボールほど一般的にストライクの確率が高くなりました。ご自身に合ったボールの重さの選び方はガイドで解説しています。
- ポケットに入る位置:この研究では、17.5枚目のボードが理想的な入射点とされています。
メッセンジャー
メッセンジャーとは、ピンデッキを横切って他のピンを倒し、ストライクを完成させたり、スプリットを取ったりするピンのことです。たとえば、左側のピンがデッキを滑るように横切り、10番ピンを倒すことがあります。メッセンジャーは運のように見えますが、ほかのピンと同じ物理から生まれます。ボールがどの角度で、どれだけのエネルギーでポケットに入るかによって決まるのです。
薄めの当たりと厚めの当たり
ボールがヘッドピンのどこに当たるかで、ピンが倒れる方向が決まります。
- 薄めの当たり(ライトヒット):ボールがヘッドピンを薄くとらえ、3番ピンをより横から当てます。薄めの当たりでは、6番ピンが右のガターに落ちることが多く、ボールは9番ピンの右側からデッキを抜けていきます。
- 厚めの当たり(ハイヒット):ボールがヘッドピンに厚く当たりすぎた状態です。ヘッドピンが5番ピンに向かって飛び、6番ピンがまっすぐ奥へ倒れて、10番ピンの左側を通り過ぎることがあります。
狙った位置に当てる方法について詳しくは、ストライクポケットに安定して入れる方法のガイドをお読みください。
10番ピン:フラットかリンギングか
10番ピンが1本だけ残るのは、右投げで最もよくある残り方です。これには2つのパターンがあり、それぞれ意味が異なります。
- フラット10:6番ピンが10番ピンに触れず、その手前のガターに力なく倒れ込みます。これはたいてい弱い当たりや薄めの当たりを示しています。角度が足りない、デフレクションが大きすぎる、あるいはボールが長く滑りすぎて最後まで曲がり切らない、といった原因が考えられます。
- リンギング10:6番ピンが10番ピンの周りを回るように飛び、当たらずに外れます。こちらは勢いがあるように見え、強く厚めに入ったときに起こりやすく、3番ピンが6番ピンをかすめて10番ピンの横へ飛ばします。
つまり、同じ残り方でも正反対の修正が必要になることがあります。何かを変える前に、6番ピンの動きを観察しましょう。
残りピンを読み解く
1投だけではわずかなことしか分かりません。数フレームにわたる傾向のほうが多くを教えてくれます。
- 10番ピンが何度も残る:フラットかリンギングかを確認しましょう(上記参照)。
- 5番ピンが残る:たいていはポケットへの薄めの当たりです。ボールに5番ピンを倒すだけの角度やエネルギーが残っていませんでした。
- バケット(2-4-5-8):ボールが早い段階でエネルギーを失い、ピンに届く前に転がりが弱まっていることがよくあります。
見えたことに合わせて調整する
調整の基本ルールは、レーン上の同じ目標を保ったまま、ミスした方向に立ち位置を移すことです。ボールが薄めに当たる(右に外れる)なら足を右へ、厚めに当たる(左に外れる)なら左へ移します。角度を大きく変えたいときには、多くのコーチが「2対1のルール」を使います。足を2枚ボード動かすごとに、目標を同じ方向に1枚ボード動かす方法です。
調整が効果を発揮するのは、投球のほかの部分が再現できる場合だけです。その中にはスライドも含まれます。レンタルシューズは一足ごとにスライドがかなり異なることがあり、それに合わせてリリースポイントも変わります。自分のボウリングシューズがあれば、よく知っていて信頼できるスライドが得られます。BOWLIOのシューズはアッパーもソールも本革で、両方の靴にスライドソールを備えているため、左投げ・右投げどちらのボウラーにも対応します。
ピンアクションを味方につける
ピンアクションは運ではなく物理に従います。ボールはプロセスを始めるだけで、それを完成させるのはピンです。十分な角度とエネルギーでポケットに入り、6番ピンと残りピンが教えてくれることを読み取り、一度に一つずつ調整しましょう。